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長洲一二知事の命名プロジェクト「KI(神奈川アイデンティティ)」は、「デザインが重要なことはわかるが、なぜそこに予算を使うのか?といわれると経済学者として答えを持たない」との問いかけから始まった。民間と行政との混成によるデザインポリシー調査研究委員会が設置されたことに端を発し、県行政にとってデザインとは何かを考える、わが国初のユニークな試みであった。PAOSは同委員会への参加と同時に、県の現状デザイン調査・分析作業の依頼を受け、デザインポリシー開発の最終目標をKIの確立に置き、自治体そして神奈川県にとってアイデンティティとは何かという理論構築と具体的なデザイン提案がなされた。加えて、人事ローテーションの激しい県の広報担当者たちに対し、毎年広報知識向上の講習を実施し、彼ら自身の手による制作物をプロが助言指導していくアドバイザー制度も長く続けられた。

■長洲一二知事自身がもっとも熱心なKI(神奈川アイデンティティ)の理解者であり、推進者であった

■県のキャラクターである「かもめ」「いちょう」「やまゆり」もあらためてデザインし直された

■頻繁にローテーション(異動)のあるお役人の世界、初めての広報担当者でも困らぬよう、あらゆる広報物デザイン作業が標準化、フォーマット化された

■県広報担当者教育用資料

■県警が別の建物を建て撤去したのを機に、県庁内サインシステムも徹底して刷新展開

■ステーショナリーへの展開事例

■わが国初の自治体のCIプロジェクトとしては異常に早かったが、知事の支持を得て、次々と展開されていった